マイホームを購入するときの住宅の種類として、注文住宅を選択することが可能です。雑誌や住宅展示場を見学していると、マイホームへの夢が広がるために、当初予定していた予算をオーバーしがちになります。注文住宅では特に分譲住宅とは異なり、グレードによって建築工事費が高くかかってしまうことが考えられますが、多くの人の場合には家づくりの経験は持っていませんので、コストに意識することは難しいと言えます。注文住宅を建設することを決めたときには、全体の予算を事前に伝えながら計画を立てることが大切になります。
建築工事費というものは、骨組みや基礎などの部分の工事だけではなく、設備費や仕上げの工事費などが含まれています。基礎や骨組みの部分については、削ることができない部分と言えますので、コストダウンをしたいと考えているときには、設備面に関する部分か仕上げの工事費についてのグレードを下げることを検討しなければなりません。全体の予算の範囲内で、注文住宅を建設することが難しい状態であるのならば、躯体部分の床面積を減らして、グレードを引き下げれば、建築工事費の5%ほどの調整を行うことが可能です。その他にコストダウンにつながるポイントとしては、間取りについての部分を挙げることができます。
洋室を和室にしたときには、6畳あたりの単位で15万円アップする計算になりますし、勝手口を付けたときには5万円のアップ、床材について複層合板ではなく無垢材を使用したときには、15畳あたりで5万円から7万円アップしますので、どのような資材を採用するのかによってもコストが変わってくることを認識しておく必要があります。