注文住宅は家づくりの段階から依頼者が関わって、計画を立てて建設するものとなります。多くの人にとって家づくりを経験したことがないわけですので、全体のコストを把握することが難しいと言えます。当初の予定では、一定の予算内で注文住宅を建設したいと思っていても、間取りが決定して見積書を確認したときに、予算をオーバーしているということは珍しくありません。重要なことは全体の予算を把握することで、建物はひとつの商品を購入することとはわけが違いますので、全体にかかる費用を計算することが大切になります。
注文住宅を建設する上で、費用のことを考えたときに最も中心になるものが本体工事費と言えます。本体工事費とは、躯体工事費と仕上げ工事費、設備費用とに分けることができますが、木造住宅を建てるときには全体工事費の30%から35%ほどの割合が躯体工事費に充てられます。注文住宅を建設するにあたって、コストダウンをしたいと思ったとしても、躯体工事費は住宅における基礎となりますので、品質を下げることができません。コストのバランスを考えるのであれば、仕上げ工事費や設備工事の部分について考えなければなりません。
最近では天然素材について関心を持っている人が増えていることから、ケイソウ土や無垢材が人気があります。無垢材といっても輸入材の安価なものから、国産の高価な種類のものまで様々です。ケイソウ土に関しても単価に差が見られますので、どのような成分のものを選択するのか確認して選ぶことが大切です。