電源コンセントに配線が行われている回路のブレーカーは、一般的には20Aになっています。これに対して電源コンセントの定格電流は15Aで、これを保護するためのブレーカーが20Aになるためタコ足配線で15Aを超える電流が流れても電源が切れることはありません。この場合は、コンセント側で過負荷が生じてしまうため過熱となり最悪のケースは火災の原因に繋がることもあるなど注意が必要です。注文住宅の家を建てるときには、契約アンペア数は後から考えれば良いのですが、分電盤の関係から注文住宅の家ではどのくらいの契約アンペア数が最適なのか間取りを決めるときに一緒に考えておくと後々安心に繋がります。
キッチンなどの場合は、電子レンジを使うのでアンペア数を多めにするなど注文住宅ならこのようなことも視野に入れて間取りを作ることもできます。なお、同じコンセントからテーブルタップを使って分岐させるなど複数の電化製品を同時に使い、さらに定格電流を超えるような使い方はとても危険であることが分かるのではないでしょうか。ちなみに、タコ足配線するととき危険な組み合わせといえるのがドライヤーやアイロン、電子レンジなどが含まれるケースです。製品にもよりますが、ドライヤーや電子レンジ、アイロンなどは10A前後の電流容量になるので、これらに含めて他の電化製品を同時に使用すると過負荷になるなど、これらは単独で使うことが重要です。
注文住宅はコンセントの数はもちろん、その場所で使う電化製品の数などに合わせ2口や4口などの種類を使い分けることもできます。