2017年4月から、消費税が10%に引き上げられます。土地には消費税がかからないため影響を受けませんが、注文住宅は高額な商品ですから、2%の増税でも大きな負担になります。もちろん住宅本体だけでなく、住宅ローンで融資を受けられる金額にも影響を及ぼします。また家具・家電の代金や引っ越し費用、火災保険料なども増加するため、トータルではさらに出費がかさみます。

これから注文住宅を建てようとする方は、資金計画を入念に立案しなければなりません。2017年3月31日までに住宅の引き渡しが完了すれば、消費税率は8%で済みます。しかし注文住宅の場合は、不可抗力により工期が延びる場合も考慮され、2016年9月30日までに請負契約が完了していれば、引き渡しが2017年4月以降にずれ込んでも、8%の消費税率が適用されます。請負契約締結が2016年10月1日以降であった場合は、引き渡し日によって消費税率が変わるので要注意です。

仮に10月1日に契約したとしても、税率引き上げまでには6か月しかないので、家が完成しない可能性があります。税率引き上げに伴って、前回5%から8%の引き上げ時に発生した駆け込み需要が、今回も多くなると予想されます。そうなると一時的に資材や人手が足りなくなり、工事が遅延したり建築価格が高騰したりすることも考えられます。増税前の注文住宅の契約は、できるだけ余裕を持って行なうことをお勧めします。

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