マイホームを買いたいと思ったときに、分譲住宅ではなく注文住宅を選択する方法もあります。分譲住宅であれば不動産業者が設定した販売価格があることになりますが、注文住宅では施主の希望を反映させて建設するタイプの住宅になることから、家づくりにかかる総費用をしっかりと把握しておくことが重要です。一般的に注文住宅を建設するためには、本体工事費と別途工事費、諸費用の3種類の費用がかかることになります。本体工事とは建物を完成させていくために必要になる、基本的な費用のことを言います。
本体工事費としては、躯体工事費と仕上げ工事費、設備工事費の3つのものがあり、躯体工事費とは住宅の基礎づくりや柱を立てて梁を架け渡すといったようなものが当てはまります。仕上げ工事費は、外装の塗装や内装におけるクロス貼り、床のフローリングなどが該当します。設備工事費は、造作家具や建具、キッチンやトイレ、お風呂などの取り付け、電気と水道のための内部の配線や配管などを行うために必要になる費用のことを指します。本体工事を済ませただけでは注文住宅として生活することはできず、実際に人間が住めるようにするためには別途工事費が必要です。
排水工事や水道管の引き込み、カーポートの設置、ガスの配管工事、外溝工事、冷暖房工事などがそれに当たります。注文住宅を建てたいと考えている土地に、別の住宅が建っている場合には解体工事費もこれに含まれます。これらの費用に加えて、諸経費として住宅ローンのために必要になってくる様々な手続きの際に発生する費用や、建築確認申請や登記、税金、引っ越し費用などもかかってくることから、様々な費用について把握して住宅建設のための予算を決めることが大切です。